世の中でオンライン教育や情報化が進んでいます。石原小学校でもオンライン化を進めてきましたが、まだまだ不十分です。公立の小中学校ではオンライン化がなかなか進みません。その要因を探っています。
小中学校のオンライン化が難しい理由
1 全員ができる環境でないと進められない。
オンライン環境はご家庭においても様々です。公教育なので皆さんがそろわないと「できない」「やらない」としています。紙が使われるのもそのせいです。
→ コロナ禍でオンラインは進んできました。運動会のweb配信もその1つです。
見られないご家庭のためにはPTAと相談してDVD化をしました。
2 前例のないことに予算や事業が進められにくい
学校も行政なので予算で動いています。予算は大切につかうことがもとめられているのでなかなかやったことのないことには使えません。また事業も新しいことをして失敗することができないので進みづらいことがありました。
→熊谷市から6月GIGAスクール構想先進研究校の委嘱をうけて、市内の他校よりは様々な取組を認めていただいています。しかし、GIGAスクール構想予算は、まだ執行されていないので学校でタブレットを購入したためにまだ40台しかありません。あと40台は貸与されています。コロナ禍でポケットWIFIを少しだけ(12台)レンタルできました。ご家庭に貸し出すことも可能です。現在はリモート朝会や運動会で利用しました。
3 「コロナが収まったらやりましょう」という発想
従来の対面教育は有効です。いままでそうやって学校は成り立っていたために、ご家庭より情報機器が充実していません。また、PC室等も770人の児童に対して40台しかありませんでした。コロナが収まったらまた対面教育できるからオンラインをしなくてもなんとかなると思っている発想があります。オンライン教育は新しい分野でやったことがないことです。
→ 冬休みを前に石原小学校では、全校ZOOM朝会を行いました。まだGIGAスクール構想の環境にはなってない中で各クラスに映像を届けることは大変です。オンラインにはトラブルがつきものです。そのトラブルを克服していかなくてはなりません。子供たちを前にオンラインを行うことは対面に比べるとリスクが多くなります。それでも今進めなくては進まないので準備やリハーサルなど努力しました。オンライン化を一般的にしていくためには努力が必要です。外部の企業のお手伝いがあればと思っています。学校は基本マンパワーで動いているのです。
冬休みに入り、動画を見て運動しているかを見ています。動画だけみて運動していないかもしれません。動画をみなくても運動しているかもしれません。それでも動画の視聴回数が増えていると言うことは、みなさんに見ていただいていることだと思っています。たとえ「全員がやっていなくてもやる」というオンライン教育推進の原則からもあきらめずに進めることが大事と思っています。学校には制約があります。一般のyoutuberのようにはできないので目標に届くことはむずかしいかもしれません。それでも石原小学校の子供たちに何かが届けばいいなと思っています