今日は3年生の書きぞめに講師の先生がきて教えてくださる日でした。講師の先生の書いている姿を見て学ぶことが目的の一つです。3年生にとって書きぞめ(大きな紙に毛筆で書くこと)は学校の中では初めての経験です。
墨をたくさんつけて大きく書くことはなかなか難しいです。でも挑戦して作り上げるまさに日本の文化の勉強です。難しいですが子供たちにとって貴重な勉強です。体育館いっぱいに3年生が広がっています。
今年の課題は「れきし」です。「れ」という字はかなり難しいです。まず縦棒を書いた後は、墨をつけて一気に書き上げていかなくてはなりません。墨が足りなくなったり、しみてしまったりしてきれいな線を書くのは至難の業になりそうです。それでも、頑張ってください。今年は年明けのスケジュールの都合で年内に作品を仕上げます。練習して書きぞめを仕上げてください。
この紙のサイズで取り組んでいるのは埼玉県オリジナルです。お隣の群馬県にはこのようなことはありません。埼玉県の学校が取り組んでいることです。私も埼玉県熊谷市の小学校を卒業しましたので経験しています。
埼玉判「高級書初画仙用紙」という紙だそうです。昔の話で恐縮ですが、私は小学校低学年当時習字を習っていました。ところが、3年生の時に習字の先生がお亡くなりになってしまいました。でも3年生から書きぞめを練習したおかげで習字・書道が好きになりました。中学校でも書きぞめをがんばりました。よい賞はとれませんでしたが続けていました。当時、一緒にたくさん練習した友達の中には書道の先生や書家になっている人もいました。高等学校にいくと書道・音楽・美術が選択教科になりました。そこで迷わず書道を選択しました。いまでも書道には興味があります。埼玉の書きぞめや硬筆は一つの文化です。手書きの芸術「書道」これからの時代だからこそ大事になっていくと思われます。
スポーツ・音楽・美術の分野の活躍もありますが、書写・書道も同じく活躍の場のある分野です。本日の講師の先生は「書道はスポーツです」と言っていました。何百枚何千枚練習する集中力、頑張る精神力、書き続ける体幹の力が必要とおっしゃっていました。 書きぞめをきっかけに習字・書道にも関心をもって打ち込める子供がでてきたらよいなと考えています。