熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)と言えば、駅前にある銅像で有名な熊谷の武将です。源平の戦いの時に直実、当初石橋山の戦いに平家方として参加しました。源頼朝が伊豆に挙兵すると直実は石橋山の戦い、富士川の戦いに源氏方として参加しました。直実は、源範頼に従い、宇治川の戦いに参加、そして直実は源義経に従い、一ノ谷の戦いに参加、平敦盛を討ったと言われています。
直実(なおざね)のことは小学校の歴史の勉強でならい、多くの熊谷の学校の運動会で「直実節」として、踊り継がれています。私も熊谷の小学校で学んだので、うっすらと踊った記憶が残っています。その後、平成元年から熊谷の小学校に長くつとめたので6年生の担任になると直実節を踊りました。熊谷の小学生はこうして直実節に触れ、熊谷次郎直実を記憶にとどめています。熊谷駅に降り立ったときに、他の地域から来た人に「あれは何?」と銅像についてきかれたら、迷わず「熊谷次郎直実だよ」と答えて欲しいのです。
直実ぶしの歌詞
1番 秩父の峰の雪白く 名も荒川の風寒し
ここ武蔵野の大里は 関東一の旗頭
直実公のふるさとぞ
(CDでは青葉の笛といううたが挿入されています)
一の谷の軍破れ 討たれし平家の公達あわれ
暁寒き須磨の嵐に 聞こえしはこれが青葉の笛
2番 源平須磨の戦いに 花も恥らう薄化粧
智勇兼備の将なれば 敦盛の首討ちかねて
無常の嵐胸を打つ
3番 人生うたた五十年 夢まぼろしに似たるかな
今は栄位も何かせん あまねく人を救わんと
その名も熊谷蓮生房
4番 流れて早き年月に 武蔵野山河変わるとも
坂東武者の精神(こころね)は われらが胸に今もなお
生きてぞ通う直実節
※オリジナルのCDは つくば兄弟 あるいは 鈴木正夫という歌手が歌っています。
今年石原小学校運動会は、規模を縮小しておこないますが、表現として最後に全員で「全校直実ぶし」を踊ることにしました。
6年生がおどっていたものですが、昨年度に6年生は別のものにして、全校でおどるのはどうかと提案があったそうです。そこで今年はこの提案通り全校で踊ることにしました。練習は少ししかできないので、夏休み中から動画でお知らせしました。扇(おうぎ)ではなく団扇(うちわ)で踊ります。上手に踊れるかどうかはわかりませんが、771人の直実ぶしは壮観な眺めだと思います。(1番と2番の間の挿入歌青葉の笛は今回は削除して踊ります。)
先日 PTAの方から「私も小学生時代におどりました」とお話がありました。4番の我らが「胸に今もなお生きてぞ通う直実節」の歌詞そのものです。運動会のフィナーレに盆踊りのような形になると思いますが楽しみです。webやDVDでお楽しみにしてください。
と言うわけで 明日は天気が心配されますが、全校直実節の練習があります。校庭の隅々まで大きく広がって並びます。避難訓練と同じです。