校長室の前に2年生が5月にキュウリやピーマンなどを植えました。生活科の畑です。115人に対してこの畑はとても小さいですが、重要です。こどもたちは植えたときからずっと観察しています。長さや葉っぱの数、変化などをよく見ています。
私は校長室という定点で見ていますので子供たちや先生の動きと植物が分かります。子供たちや先生が気付かないのが作物以外に生えてくる植物(いわゆる雑草)です。理科では雑草と言う名前の草はないのですが、作物にとってはそのほかの植物はみな雑草です。植物同士の競争で雑草が勝ってしまうの作物は育ちません。当たり前のことのようですが、農家の人はこれと戦っています。
こどもたちは観察はすると、そのまま帰ってしまったことがあり、先生と子供に声をかけました。
「周りに生えてる草をとってね」
それ以来たくさん草が生えてくると先生が声をかけていました。
「周りの草とってね」
「えー」「たくさんある」
こんな会話聞こえています。観察を一生懸命した後の細かい草取り作業は大変です。ただ、畑の作物を育てるには雑草とりが必須なのです。おそらく作物がとれることを楽しみにそだてているのでしょう。そのために雑草をとらないと周りの草に栄養をとられたり、周りの草の方が大きくなって日光が当たらなくなります。まだ私は詳しく言っていませんが、雑草取りは大変だけど観察と同じくらい大変だと気付いてほしいです。生活科では人と自然との関わりが重要視されます。作物を中心に関わるときには、たとえその近くに昨年育てたアサガオの芽がでていてもそれは雑草なのです。アサガオの芽を見たとき雑草としてとれるでしょうか?
さて夏休みまでの活動になりますが、野菜は立派に収穫できるでしょうか。楽しみに見守っています。