卒業シーズンとなり、卒業証書や卒業アルバムを作成中です。そこで悩ましい問題があります。字体とフォントです。卒業証書作成のために「戸籍と同じ字体を教えてください」と連絡します。
そこで ある漢字でいろいろわからないことが出てきます。
一番代表的な漢字は「令」令和の令です。平成16年戸籍が電子化されました。効率化が図られましたが、その影でこっそり変わったものがあるのです。
戸籍が手書きの時代には教科書と同じに書いていたのに、この平成16年を境に変わっていたのです。
どう思われますか?
ちなみにワープロで 令 とうって フォントを変えると下のようになります。
どう思われますか?
正式な文字が 変わったのではなく 明朝体やゴシック体のフォントのデザインにより替えられたのです。
学校の教科書では教科書体であらわされています。
漢字ドリルも教科書体です。
教科書体は 「手で書くこと」を重視して 作られています。
習字や書道の世界での楷書も教科書体とほぼ同じです。
楷書体でも 中が「マ」になっていました。
もともと 戸籍の文字は手書きの時に「マ」となっていたものでも電子化と共に自動的に明朝体に変えられたケースが多いのです。
ですから 学校で書いてた文字と違うように書かなくてはいけない雰囲気がでてきました。いろいろな資料で調べました。手書き文字としては教科書体が、有力です。
それでも現在 世の中は「令」でいっぱいになっています。
その他の例とsては 字体が変わると変化する漢字の部首「しんにょう」です。これはかなり不規則です。
「辺」はかわらないのに「樋」明朝体は しんにょうのてんが2つになっています。同じ漢字で字体を変化させると文字まで変わってしまうものです。
むずかしい「邊」にすると点が増えたり減ったりしています。他にもあります。
平成16年以降しんにょうの点を2つにしたのは書き言葉が明朝体フォントとなったからと考えられます。手書きで点を2つ書くのはいかがでしょうか?
鈴木の鈴も 令同様に形が変わります。結論からするとどちらもおなじなのです。
最終的には自分で決めるようになっているのが現状なのです。スッキリしない問題なのです。
ちなみに学校では「教科書体」を使っていますので、令のしたは マで書くように指導しています。
電子化されて効率化されましたが、フォントの不規則なデザインは、子供達にとっては悩ましい問題です。