夏休みには「石原学」を進めていますが、同時に小学校における「熊谷学」についても手を付け始めました。150周年式典で「全校直実節」を踊りました。そのあと鳩が飛びました。それはたまたま鳩を飛ばす先生が知り合いだったためにそうなったのですが、会場で見ていた卒業生から「鳩は熊谷直実公の家紋との関係ですよね」と言われ、家紋の「ほやに向かい鳩」という家紋の秘密を知りました。
これが「ほやに向かい鳩」です。熊谷家の家紋です。これは将軍頼朝が当時熊谷次郎直実公に渡した紋といわれているのです。テレビドラマ「鎌倉殿の13人」の中では触れられなかった熊谷次郎直実公ですが、実は関係していると言われています。将軍頼朝が石橋山の戦いで逃げてししどの洞窟にかくれていました。当時平家方の熊谷次郎直実公と梶原景時が頼朝を見つけ助けようとして、洞窟の入り口にヤドリギ(ほや)でふたしました。そして「ここに人はいません」と伝え、
そこから鳩が飛んだのをみて野鳩がいるところに人はいないと思われために助かったと言われていたのです。
自分は熊谷出身でこんなに長い間、熊谷の小学校で勤めてきたのに初めて知ったことです。そういったことは調べてみると出ています。熊谷学はこんな所から始まるのかなと思っています。子供たちも「熊谷次郎直実公」を深く知ることは改めて大切だと知りました。
詳しくは 熊谷寺のホームページに書いてあります。子供たちには少し難しいのでこれを簡単にして伝えていくこと、調べさせていくことが大切だと思います。毎年卒業生には全員ZOOMで面接をしています。その質問に「熊谷次郎直実公について知っていることを教えてください」があります。今年はしっかりと勉強して全員が何かしら話せるように取り組んでいきたいと思っています。
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