小学校では、今年からプログラミング教育が必修となりました。小学校で行われるプログラミング教育とはコンピュータのプログラマーを育てると言うわけではありません。
「プログラミング的思考」を育てるということが目的です。「プログラミング的思考」を説明すると、以下の様になります。
たとえば歩行者用信号があります。
「歩行者用信号の光の変り方」を人間の言葉にしてみましょう。ある人はこう言いました。
「青がついていて、しばらくすると点滅して赤に変わる」
これが「人間的な思考」です。同じ歩行者用信号をみている人にはこれでも伝わります。
コンピュータの様な機械にはこの言葉は通じません。コンピュータにつたえるには
「青を点灯させる」
「その状態を30秒続ける」
「青を消灯する」
「その状態を0.5秒続ける」
「青を点灯する」
「その状態を0.5秒続ける」
「青を消灯する」「その状態を0.5秒続ける」「青を点灯する」
「その状態を0.5秒続ける」
「青を消灯する」「その状態を0.5秒続ける」「青を点灯する」
「その状態を0.5秒続ける」
「青を消灯する」
「赤を点灯する」
「その状態を30秒続ける」
となります。
これがプログラミングです。
こんなの面倒だと思いますが、これがプログラミング的思考なのです。
人が物事を機械に伝える言語を考えてきたのです。小学校でもこうしたことを学びます。こういう発想は人間同士でも正しく伝えるために必要な場合があります。
これからコンピュータによって便利になっている世の中で何も考えずにすごしていると突然不便になったときに生活ができなくなってしまいます。
「コンピュータに伝えるように考えること」は工夫をしたり、便利にしたりする思考力を付けることになります。その力は大きな問題が起きたときに自分で問題解決をしていく力になります。こどもたちは予測不能なこれからの世の中を生きていくのです。そのためにも問題解決の力はとても重要です。
少し難しいことだったかもしれませんが、これが新しい学習指導要領であつかわれています。身の回りの便利なものはほとんどプログラミングされています。身の回りのものをみて考えてみましょう。
例「駅の自動改札」「炊飯器」「自動ドア」等