9月中に実習にきていた3人の実習生のみなさんから、今日お礼の手紙が届きました。
温かい手書きのお手紙です。その中には学校で学んだことや子供たちへの思い、学校のことなどそれぞれの言葉でがつづられていました。
教育実習は大学生が教員免許取得のために必要な実習です。大学で勉強しているだけではわからない学びができる機会です。「教えられる立場」から「教える立場」に変わる瞬間でもあります。教えるということは責任もあり、子供たち相手にいろいろなことを考えていかなくてはなりません。手紙の中で
「学校というものは単に学習のための場所ではなく、学級という組織の経営の場所である」と書かれていました。これは、実習で学んだことだと思います。
これを学級経営といっています。学級という集団の中で人間関係を学ぶために学校で行っている「クラスを作っていく」という教育活動です。単に学習を教科の知識・技能を身に付けるととらえるとコロナ禍でもオンライン授業などでおこなうことができたものです。しかし、学校は人が集まり集団の中で「人付き合いを学ぶ」という側面もあり、これはオンライン授業ではむずかしいことなのです。子供たちが身に付けてほしい人間関係作りの勉強です。大人になったら社会の中で生きていく、社会を作っていく存在になるのです。そのためには学習の知識よりも人間関係作りの方が重視されることが多くなります。コミュニケーションの力です。これは、子供自身が学生の時を中心に身に付けてほしい力です。
実習生さんは、学校でクラス担任が子供たちに気を配り、問題解決をしている姿を目の当たりにしてそれが「大切な学校の役割」であることに気づいてくれたのです。人は人の中で人になるといいますが、だれもが成長の中で人付き合いを学びます。悩んだり、考えたりすることも大切な学びです。低学年では教員が調整したり、することも大切ですが、成長するにつれ自分で調整したり、努力したりすることが大切なのです。9年前は小学生だった実習生さんは確実に教育への道を歩んでいる気持ちがしました。次の教育界を担ってもらう大切な人材です。とてもうれしく思いました。元気をもらいました。
石原小学校も子供たちも、数年後十数年後はやってもらう立場からやってあげる立場になっていきます。社会を担う存在です。つくづく学校は「人が育つ場所」であると実感します。今日という日は二度ときません。今日もいろいろと学んだり、悩んだり、努力したり、考えたりして成長してほしいと強く願っています。
今から教員を目指す実習生のみなさん頑張ってください!応援しています。ありがとうございました。